美味しい料理を作れる鉄フライパン。鉄フライパンには魅力がたっぷりあるので、ぜひ使ってみてほしいところです。
しかし、鉄フライパンは「焦げ付きやすい」というイメージがあるのではないでしょうか。実際のところ、鉄フライパンは使い方次第では料理が焦げ付きやすくなってしまいます。
そこで今回は、鉄フライパンに料理が焦げ付きにくくなる使い方をご紹介。料理が焦げ付いてしまう理由もあわせて解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
鉄フライパンでの料理は焦げ付きやすい?
鉄フライパンはコーティングを施していないため、食材が焦げ付くことがあるという特徴があります。そのため、鉄フライパンを避けてしまう方もいるかもしれません。
しかし、実は鉄フライパンには焦げ付きにくい使い方があるのです。
長持ちして、シャキッとした美味しい料理を作れる鉄フライパン。鉄フライパンにはメリットがたくさんあるので、ぜひ焦げ付きにくい使い方を覚えて、料理に活用してみてくださいね。
鉄フライパン料理の焦げ付く理由と洗い方
鉄フライパンは使い方次第で食材が焦げ付きにくくなります。
ポイントは、火加減や油の使い方、洗い方などです。
鉄フライパンが焦げ付いてしまう理由を解説していきます。
焦げ付きの理由①:「油ならし」が足りていない
鉄フライパンは「油ならし」により、料理が焦げ付きにくくなります。
油ならしとは、鉄フライパンに油をなじませる工程のこと。こまめに行うことで鉄フライパンが長持ちするようになりますよ。
鉄フライパンの油ならしの方法は、以下の手順で行います。
- 中火で2~3分加熱して、水気をしっかりと飛ばす
- 火を止めて、十分な量の油を入れる
- 弱火で約3分間加熱する
- 火を止めて、油を鉄フライパンから取り除く
- キッチンペーパーなどで、鉄フライパンに油をなじませるようにして拭き取る
鉄フライパンを買った直後や、焦げ付きを取り除いたあとには、油ならしをしてみてください。油ならしを行うことで、新たな焦げが付きにくくなりますよ。
焦げ付きの理由②:予熱が足りていない
鉄フライパンに食材を入れる前に、鉄フライパンをしっかりと予熱しましょう。
鉄フライパンが温まりきっていない状態で食材を入れると、食材がくっつきやすくなってしまいます。
しっかりと予熱をすれば、すぐに食材に火が通り、焦げ付きにくくなります。
焦げ付きの理由③:火加減が強い
調理の際の火加減が強すぎることも、料理が焦げ付く理由のひとつです。
鉄フライパンは、食材に熱が伝わりやすいフライパン。そのため、加工フライパンを使ったことがある方は、鉄フライパンを加工フライパンと同じような火加減で使うと、食材が焦げ付いてしまうことがあります。
鉄フライパンを使うときには強火にせずに、予熱後は火加減を弱めに設定しましょう。温度は80~200℃がおすすめです。
焦げ付きの理由④:油が足りていない
鉄フライパンを使うときには、多めの油を使うようにしましょう。
鉄フライパンにはコーティングがありません。そのため、しっかりと油を使って焦げ付かないようにしてください。
加工フライパンを使ったことがある方は、加工フライパンよりも多めの油を使うことを意識しましょう。
焦げ付きの理由⑤:焦げをしっかり落とせていない
鉄フライパンには、「焦げ癖」がついてしまうことがあります。
「同じ場所が焦げ付いてしまう……」ということはありませんか? その場合は、手入れが足りていない可能性があります。
鉄フライパンに焦げが付いていると、温度ムラによって料理が焦げ付きやすくなってしまうのです。そのため、焦げ付いたら、都度しっかりと落とす必要があります。
焦げ付きを落とすときには、ナイロンたわしや金属たわしを使ってみてください。落ちにくい場合はクレンザーを一緒に使うのがおすすめです。
先にも触れましたが、焦げ付きを落としたあとには、油ならしを行いましょう。焦げ付きを落とした直後は、鉄フライパンになじんでいた油がなくなってしまい、焦げ付きやすくなっています。
焦げ付きの理由⑥:鉄フライパンを洗剤で洗っている
鉄フライパンは使えば使うほど、油がなじむようになっています。そのため、徐々に使いやすくなってくるものです。鉄フライパンを「育てる」というのは、油がなじんでゆくことを指しているんですね。
しかし、鉄フライパンを洗いすぎてしまうと、せっかくなじんだ油が落ちてしまいます。油がなじんでいないまっさらの状態になってしまうのです。
鉄フライパンを洗うときには、洗剤を使わないようにしましょう。洗剤は焦げ付きの原因のひとつです。
料理が終わったらすぐにお湯で洗い流してください。そして、しっかりと水気を飛ばして、油を薄く塗布します。
【まとめ】鉄フライパンは使い方次第で最高なお供に
鉄フライパンは、使えば使うほど魅力が増していくアイテム。料理の焦げ付きが気になってしまう方もいるかもしれませんが、使い方次第では焦げ付きにくくなりますよ。
鉄フライパンを使うときには、
- 油ならしをする
- 鉄フライパンの予熱をしっかりとする
- 火加減に気をつける
- 油をしっかりと使う
- 焦げをきちんと落とす
- 洗剤を使わずにお湯で洗う
これらのポイントを意識してみてください。
鉄フライパンを正しく使って、料理を目一杯楽しみましょう!