【フッ素加工編】安いフライパンと高いフライパンの違い

フライパン フッ素加工

「フッ素加工のフライパンを買おうと検討しているけど、どのような特徴やメリット、デメリットがあるのかよくわからない」と考えている方も多いでしょう。

一口にフライパンと言っても値段や製法、性能などは異なります。フッ素加工のフライパンは人気ですが、その加工法によって使い勝手は大幅に変わってしまうのです。

この記事では、フッ素加工フライパンがもつ具体的な特徴やメリット、デメリット、価格帯によるフライパンの違い、長持ちさせる方法についてご紹介します。

フッ素加工フライパンの購入を検討している方は、参考にしてみてください。

目次

フッ素加工フライパンの特徴

フライパン フッ素加工 特徴

フッ素加工フライパンとは、フッ素樹脂をフライパンの表面に塗膜したフライパンのこと。フッ素加工のフライパンは表面の滑りが良く、モノが付着しにくいのが特徴です。また、素材がくっつきにくいので、調理後の汚れを洗い落としやすい点もポイントです。

フッ素加工フライパンのメリット・デメリットを挙げると、以下のようになります。

メリット
  • 素材がくっつきにくく、焦げにくいという特性がある
  • 滑りやすいので、少ない油でも調理しやすい
  • 中性洗剤でサッと洗うだけで汚れが落ちる
デメリット
  • 数年単位で買い換える必要がある
  • スポンジで優しく洗わないとフッ素樹脂が剥がれてしまう

フッ素加工フライパンを使うメリットは、フッ素樹脂のおかげで素材がくっつきにくく、油の量が少なくても料理しやすい点です。滑りやすく、くっつきにくいので、少ない力でフライパンの汚れを洗いながせるのも大きな魅力だといえます。

ただし、使用年数と共にフッ素加工の効果は低下し、目安として数年間に1回の頻度で買い替える必要があります。また、金たわしなどでフライパンに傷をつけてしまうと、せっかくのフッ素加工が剥がれて、フライパンの寿命を縮めてしまうので注意しましょう。

テフロン加工との違い

テフロン加工フライパンは、フッ素加工フライパンの1種です。厳密にいうと、テフロン加工フライパンはフランスのデュポン社の商標登録商品。フッ素樹脂加工が2層、あるいは2層以上あるフライパンのことをテフロン加工フライパンと呼びます。

テフロン加工フライパンも大枠で見ればフッ素加工フライパンの一種ですが、テフロン加工フライパンと呼ぶ場合は、明確な定義があることを覚えておきましょう。

フッ素加工フライパンの3つの種類

フライパン 種類

フッ素加工フライパンには主に以下のような3つの加工方法があります。

  • マーブルコート:大理石調のフッ素を使った加工。凹凸があって摩耗しにくい
  • ダイヤモンドコート:フッ素樹脂にダイヤモンドを配合。摩耗にさらに強い
  • ハードコート:下地にセラミックを配合し、固い素材を混ぜたもの摩耗に強く、金属性のたわしなどで洗っても表面が傷つきにくい

混ぜ合わせる原料によって、フッ素加工の特徴も変わります。中には、多層構造のフッ素加工フライパンもあり、より長い間使えるフライパンとして知られています。

フッ素加工の安いフライパンと高いフライパンの違い

フライパン 違い

フッ素加工の値段の高低は、メーカーが有名かどうか、フッ素加工の種類はどれか、IHに対応しているかどうかによって決まることが多いです。多層構造のフッ素加工フライパンは、一般的なフッ素加工フライパンよりも値段が高い傾向にあります。

フッ素加工フライパンの値段は数千円〜数万円とピンキリで、フライパンを使用する頻度や日頃のお手入れの仕方によって耐久年数は変化します。

フライパンを長持ちさせるための使い方・お手入れのコツ

フライパン 長く使う方法

高級なフッ素加工フライパンを購入しても、使い方を間違えていると、フライパンの寿命を縮めてしまうでしょう。ここでは、フライパンの正しい使い方をご紹介します。

使い方①フライパンの温度を上げすぎない

フッ素加工フライパンは、高温で長い時間加熱し続けると、フッ素加工が剥がれやすくなる特性をもっています。フッ素加工フライパンで調理する際は、強火で調理することをできる限り避けて、中火以下の火力で調理するように心がけましょう。

具体的には、フライパンの表面に水滴をたらして、くるくると転がるくらいの火の強さがベストな火加減です。また、調理する際には、空焚きの状態を作らないようにすると、フッ素加工が傷んでしまうリスクをさらに軽減できます。

使い方②急に冷やさない

調理後に冷たい水で洗ってしまうと、フッ素加工が剥がれてしまう原因になります。というのも、鉄とフッ素では熱膨張の程度が異なるので、急激な温度変化が起こると、金属からフッ素が剥がれやすくなってしまうのです。

お湯をフライパンにかけて置いておいて、後になってから洗うのがおすすめです。

使い方③傷をつけない

調理中に金属製のヘラでフライパンに傷をつけたり、フライパンをまな板代わりにして具材を切ってフライパンを傷つけたりしないようにしましょう。また、フライパンを洗う際に金たわしでゴシゴシ洗うのも、フッ素加工を剥がしてしまう原因になるのでNGです。

調理中に使うのは、木製や耐熱シリコン製のヘラにして、フライパンを洗う際には柔らかいスポンジを使うようにしましょう。

どうしてもフライパンの汚れが落ちない場合は、フライパンにお湯をはって時間を置いておくと、頑固な汚れもスポンジでとれるようになりますよ。

まとめ

まとめ

この記事では、フッ素加工フライパンの特徴や高いフライパンと安いフライパンの違い、フライパンを長く使うための使い方やコツについてご紹介しました。

フッ素加工フライパンは素材がくっつきにくく、少ない油でもラクラク調理できるフライパンです。ただし、購入して数年後には買い替える必要があります。

フッ素加工フライパンには、マーブルコートやダイヤモンドコート、ハードコートといった加工の種類があり、それによって耐久性や性能が変わってきます。

フッ素加工フライパンを長く使いたいなら、耐久性のあるフッ素加工フライパンを購入するだけでなく、使用時には過度な強火を避け、急に冷やさないようにし、金属製の道具でフライパンの表面を傷つけてしまわないような工夫をすることが大切です。自分に合ったフッ素加工のフライパンを長く使っていきましょう。

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