鉄フライパンが赤くなった!?酸化(酸化鉄)についての解説を致します

鉄フライパン 赤くなる

「鉄フライパンを使っていると酸化して赤くなるって本当?」「愛用していたフライパンが急に酸化してまった場合の救済方法ってあるの?」と考えている方は多いでしょう。

鉄フライパンに水分がついたまま放置すると、赤サビと呼ばれる酸化鉄が発生します。フライパンを蘇らせるためには、きちんとした手入れをする必要があります。

この記事では、鉄フライパンが酸化することで生まれる赤サビ(酸化鉄)の概要や酸化してしまったフライパンを蘇らせるための救済方法、よくある質問についてご紹介!

鉄フライパンの赤サビの原因や対処法について知りたい方は参考にしてみてください。

目次

鉄製商品に起こる酸化や酸化鉄とは?

鉄製製品 酸化鉄

鉄フライパンを含む鉄製製品にあらわれる赤サビは酸化鉄(三酸化二鉄)と呼ばれ、鉄の表面をもろくし、最終的には鉄製品をボロボロにしてしまいます。この酸化鉄は水分と酸素が反応して鉄を酸化させる現象で、表面に水がついている状態を放置すると発生してしまいます。鉄以外の金属でもアルミニウムや銅など、あらゆる金属に関してもあてはまります。

たとえば、鉄の場合は赤サビが発生しますが、アルミニウムの場合には酸化アルミニウム、銅の場合は緑青と呼ばれる深い緑色と青色が特徴のサビを発生させるのです。

ちなみに、フライパンを高温で熱することで発生する「四酸化三鉄」という酸化鉄もあります。フライパンの表面を保護し、赤サビの侵入を防いでくれる効果があります。

愛用してた鉄のフライパンが赤く変色した場合の解決策

変色した場合の対処法

鉄フライパンの手入れを怠っていると、赤サビによって表面が赤くなってしまうことも。

その場合は、以下のような方法で手入れをしてみましょう。

鉄フライパンの手入れ方法
  1. 鉄フライパンを中火で5分ほど加熱する
  2. 洗剤をつけたタワシで赤みがかっている箇所をゴシゴシ洗う
  3. 中火で水分を飛ばし、5分ほど加熱する
  4. 大さじ3の油(サラダ油やごま油など)を加えてなじませる
  5. 火を止めてキッチンペーパーなどで油を刷り込む
  6. 洗剤をつけないタワシで表面をサッと洗う
  7. フライパンを加熱して水分を飛ばす

このように、一度汚れや赤みの部分を洗剤を使ってタワシでゴシゴシ洗い油をなじませたうえでサッと表面を洗って水分を飛ばせば、目立つ赤みがとれるはずです。

また、鉄フライパンの加熱部分が白っぽく変色してきた場合は、変色部位に油を染み込ませたキッチンペーパーをあてれば、加熱する度に自然と黒くなっていきますよ。

鉄フライパンの詳しいお手入れ方法については、以下の記事を参考にしてください。

鋳物フライパンのお手入れ方法を解説します【赤茶色,焦げ付き,白く変色】

鉄フライパンの酸化鉄に関してよくある4つの質問

4つの質問

鉄フライパンの赤みや酸化鉄に関しては、以下のような質問がよく挙げられます。

よくある4つの質問
  1. 鉄フライパンで鉄分は補給できますか?
  2. 鉄フライパンは健康に害を及ぼしますか?
  3. 鉄フライパンに食材を入れっぱなしにしたらどうなる?
  4. 鉄フライパンでやってはいけない行為は?

ここでは、これらの質問とそれに対する答えについて見ていきましょう。

Q1.鉄フライパンで鉄分は補給できますか?

鉄フライパンで調理すると、効果的に鉄分を補給できます。テフロンフライパンやアルミフライパンから鉄フライパンに買い替えるだけで、より多くの鉄分を摂取できます。

たとえば、トマトを使ったミネストローネや酢を使った酢豚は、より効率的に鉄分を吸収できるメニューです。鉄分不足を解消するなら鉄フライパンの使用がおすすめですよ。

Q2.鉄フライパンは健康に害を及ぼしますか?

鉄フライパンの表面には化学的なコーティングが施されている訳ではないので、化学物質が溶け出すリスクを考える必要はありません。鉄フライパンから溶け出す鉄分は身体を作る栄養素となるので、むしろ身体にいいフライパンだといえます。

Q3.鉄フライパンに食材を入れっぱなしにしたらどうなる?

鉄フライパンで何か調理して食べ物が残ったら、ついフライパンの上に食べ物を放置して保存してしまう方もいるでしょう。しかし、食べ物の塩分や酸はフライパンに赤サビを発生させてしまう原因になるので、皿に移して保管することが大切です。

Q4.鉄フライパンでやってはいけない行為は?

鉄フライパンは食洗機で洗ったり、洗剤をつけてゴシゴシ洗ったりするのはNGです。鉄フライパンの油膜が剥がれてしまい、うまく調理できなくなってしまうリスクがあります。また、調理後に鉄フライパンを洗ったら、すぐに空焚きして水分を飛ばしましょう。水分が残っている状態で放置すると、赤サビが発生してしまいます。

電子レンジに入れて加熱するのも厳禁。火花が散って電子レンジが故障したり、火災につながってしまったりします。

鉄フライパンの酸化鉄にうまく対処していこう!

まとめ

この記事では、鉄フライパンが酸化して赤くなる理由や赤く変色した場合の対処法、よくある質問についてご紹介しました。

鉄フライパンの水分を飛ばさずに放置していると酸化して赤サビが発生します。赤サビを放置していると、いずれは鉄フライパンがボロボロになってしまうでしょう。そのため、赤くなってしまったフライパンにうまく対処する必要があります。

本記事で紹介した対処法を駆使して、お気に入りのフライパンを復活させましょう。

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