「そもそも鉄鋳物のホーロー加工ってなんだろう?」「ホーロー加工のメリット・デメリットを知った上で、購入するか検討したい」と考えている方は多いでしょう。
鉄鋳物の調理器具は重量があるかわりに耐火性・蓄熱性があり、高温で調理したい方向きの調理器具です。お店で鉄鋳物にホーロー加工が施された商品を見かけることがあり、ホーロー加工に興味をもった方もいるのではないでしょうか?
本記事では、そもそもホーロー加工とはなにかや鉄鋳物のホーロー加工の概要、ホーロー加工のメリット・デメリット、できる限り長く使うためのコツについてご紹介します。
鉄鋳物にホーロー加工されている商品の特徴・メリット・デメリットを知って、鉄鋳物のホーロー加工の具体的な概要について確認したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホーロー加工とは?
そもそもホーロー加工とは、物質の表面にガラス質の釉薬(うわぐすり)を噴射する加工手法です。ホーロー技術の歴史は、古代エジプトまでさかのぼるとされ、現在はバスタブ・調理器具・キッチンシンク・医療器具など、幅広いものに利用されています。
鉄鋳物製品は黒くてもホーロー加工されている場合があります
鉄鋳物はホーロー加工で黒く加工している場合もあります。ホーロー加工はサビにくさが魅力ですが、油なじみはそこまでよくないので、フライパンを育成できないのが注意点です。
また全体として、加工が剥がれないように細心の注意を払わなければなりません。
鉄鋳物らしさを追求するなら、ホーロー加工なしの鉄鋳物がいいでしょう。カラーバリエーションやサビにくさを求めるなら、ホーロー加工もおすすめです。
鉄鋳物のホーロー加工について解説
鉄鋳物ホーロー加工は、まずは鋳型で調理器具の鋳物を形成し、その上からガラス質の釉薬を塗って高温で焼きつけます。鉄鋳物のサビやすさをガラス質で保護しながら、ガラス質の脆さを鉄鋳物の頑丈さでフォローできる加工方法となっています。
鉄鋳物のホーロー加工のメリット
鉄鋳物のホーロー加工のメリットは主に以下の5点です。
- 耐久性が高い
- サビつきにくい
- 蓄熱性に優れている
- カラーバリエーションが豊か
- ニオイが染み込みにくい
鉄鋳物のホーロー加工のメリットは耐久性が高い点です。正しい使い方をしていれば長く使え、コーティングもガラス質で傷つきにくい仕上がり。また、一般的な鉄鋳物とは異なり、表面がホーロー加工されているためサビにくいのも特徴です。
鉄鋳物の蓄熱性・保温性はそのままなので、長時間の高温調理にも最適です。
ホーロー加工のメリットは自由なカラーバリエーションにもあります。ホーロー加工なしの鉄鋳物の場合には、真っ黒な鋳物のカラーバリエーションしか選べません。
また、ホーロー加工はガラス質なのでニオイが浸透しにくいのもメリット。エスニック料理を作る機会が多い方でも、調理後に頑固なニオイを洗い流す苦労が要りません。
鉄鋳物のホーロー加工のデメリット
鉄鋳物のホーロー加工のデメリットは主に以下の3点です。
- かなりの重量がある
- 急な衝撃に弱い
- 加工が剥がれたら再加工の必要がある
鉄鋳物自体で相当の重量がありますが、その上からさらにガラス質の加工を施すために、かなりの重量があるのが鉄鋳物のデメリットとなっています。鉄鋳物のホーロー加工を保存する場所は、調理器具の重さを考慮して選ぶ必要があるでしょう。
鉄鋳物のホーロー加工はガラス質の加工であるため、急な衝撃に弱い加工です。鉄鋳物と同じ感覚で壊れないだろうと考えて雑に扱って落としたり、ぶつけたりして強い衝撃を加えてしまうと、加工が壊れてしまうリスクがあります。
また、ひとたび加工が剥がれてしまうと、再加工の手間がかかるのも注意点です。
鉄鋳物のホーロー加工を長持ちさせるコツ
鉄鋳物のホーロー加工を長く使うためには、以下の3つの注意点に留意しましょう。
- 落としたり、強くぶつけたりしない
- 空焚きは絶対に避ける
- 調理後に水をかけて急冷しない
鉄鋳物のホーロー加工は強い衝撃に弱いので、落としたりぶつけたりしないようにするのが基本です。また、急な温度変化に弱い加工なので、強火での空焚きや調理後すぐに水をかけて急冷すると、ホーロー加工がはがれてしまうでしょう。
まとめ
この記事では、ホーロー加工の概要や鉄鋳物のホーロー加工の特徴、鉄鋳物のホーロー加工のメリット・デメリット、できるだけ長く使い続けるためのコツをご紹介しました。
鉄鋳物のホーロー加工はサビにくく、正しい使い方をしていれば長く使えます。ただし、油なじみがあまり良くなく、フライパンを育てることはできない点に注意しましょう。
鉄鋳物のホーロー加工を長持ちさせるには、強い衝撃を加えないように丁寧に扱い、空焚きはせず、急な温度変化をさせないように心がけることが必要です。
鉄鋳物のホーロー加工の特徴を確認し、ポイントをおさえて長く使い続けましょう。