「チタンフライパンは有害だと聞いたことがあるけど本当だろうか?」「チタンフライパンのメリットだけでなく、具体的なデメリットはあるの?」と考えている方も。
チタンフライパンは、軽くて頑丈なので、長く使えるフライパンとして人気がありますが、身体への悪影響について心配や不安を抱えている方もいるでしょう。
この記事では、チタンフライパンが有害だと思われている理由や具体的なデメリットについてご紹介。よくある質問についても触れていきます。
チタンフライパンを購入するべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
フライパンのチタンコーティングについては、以下の記事で詳しく触れています。
フライパンのチタンコートってなに?メリットデメリットや効果について
チタンフライパンが有害と思われている理由|警戒している人が多い?
チタンフライパンは有害だと考えている方がいますが、実際にチタンフライパンの有害性は存在するのでしょうか?
結論から言うと、現在流通しているチタンフライパンに関しては安全です。
チタンフライパンが有害だと考えられている大きな理由の一つに「コーティングに使われているフッ素樹脂のPFOA・PFOSの有害性が報告された」ことが挙げられます。
PFOA・PFOSはともに1万種類あるとされる有機フッ素化合物(PFAS)の一種で、過去に最も多くフライパンの加工等に使われてきたPFASの一種でした。
しかし、発がん性や肝臓、消化器系、皮膚への毒性反応が検出され、2009年にPFOS、2019年にPFASが廃絶対象となり、2021年までに製造・輸入が禁止されています。
そのため、現在流通しているチタンフライパンは、フッ素樹脂コーティングが施されているものでも、PFOA・PFOSによるコーティングが施されていないので安心です。
参考記事
そんなチタンフライパンのデメリットは?
チタンフライパンは有害ではありませんが、いざフライパンを購入するとなると、メリットだけでなく、デメリットも把握した上で購入する商品を決めたいと思うでしょう。
ここでは、チタンフライパンのデメリットについてご紹介します。
1.熱が通りにくい
チタンフライパンは、熱伝導率が悪いフライパンです。中心部に関しては加熱されますが、フライパンの外側に関しては上手く加熱できません。フライパンの箇所によっては、焼きムラが生まれてしまうのがチタンフライパンのデメリットです。
焼きムラの問題を解消するために、アルミやステンレスなどでコーティングすることが多くなっています。購入を検討中のフライパンのコーティングの有無を確認しましょう。
2.高温調理には向かない
チタンフライパンは、高温調理には向きません。どうしても熱が均等に伝わりにくく、コーティングが施されている場合は熱に弱くなってしまいます。高温調理が必要な揚げ物や高温でサッと調理する必要がある中華料理には不向きです。
3.鉄やチタン製などと比べると高価
鉄やチタン製などのフライパンと比較すると、どうしても価格が高くなってしまいがちです。とくに純度の高い純チタンフライパンともなれば、かなり値が張ることもしばしば。
耐久性があって魅力的なチタンフライパンですが、価格面も考慮に入れておきましょう。
チタンフライパンに関してよくある5つの質問
チタンフライパンに関しては、以下の5つの質問がよく挙げられます。
- Q1.ハニカム柄のフライパンとは?
- Q2.体に害のないフライパンって?
- Q3.日本製で体に害のないフライパンって?
- Q4.チタン製のフライパンはくっつくの?
- Q5.ティファールのフライパンは安全なの?
ここでは、よくある質問とそれに対する回答をチェックしましょう。
Q1.ハニカム柄のフライパンとは?
ハニカム柄のフライパンとは、蜂の巣柄のコーティングが施されたフライパンです。食材がくっつきにくく、表面が傷つきにくいので長持ちしやすいフライパンだといえます。
Q2.体に害のないフライパンって?
鉄やセラミック、ステンレス、チタンのフライパンは体への害が少ないです。
フッ素樹脂加工のフライパンには明らかに有害なPFOA・PFOSは使われていないとはいえ、高温調理をすると有毒ガスが発生するリスクがあります。
安全なフライパンを選ぶなら、これらのフライパンから選ぶといいでしょう。
Q3.日本製で体に害のないフライパンって?
チタン製・チタン加工のフライパンは、金属アレルギーの発生リスクが少なく、耐久性が高いです。とくに純チタンフライパンはコーティング剥がれの心配もありません。
たとえば、長谷元の純チタン木柄フライパンや純チタンフライパン共柄は、純チタンフライパンで使いやすさと調理のしやすさを両立していておすすめです。
Q4.チタン製のフライパンはくっつくの?
チタン製のフライパンはきちんと手入れを行っていて寿命が迫っていなければ、くっつきやすいということはありませんが、コーティングが剥がれてしまうとくっつきやすくなります。
チタン製のフライパンの寿命は2〜3年前後と言われているので、3年を過ぎたあたりになってから焦げつきやすいと感じ始めたら、フライパンの買い替えを検討しましょう。
Q5.ティファールのフライパンは安全なの?
ティファールのフライパンにはフッ素樹脂加工が施されていますが、PFOA・PFOSは当然のことながら含まれていないので、体へのリスクを考えずに安心して使えます。
ただし、高温調理には適さないので、その点だけは頭に入れておきましょう。
まとめ
この記事では、チタンフライパンが危ないと考えられている背景や実際のデメリット、よくある質問についてご紹介しました。
チタンフライパンが危ないというのは単なるイメージに過ぎません。実際には安全性が高いフライパンです。フッ素樹脂加工が施されている場合は、加熱をし過ぎないようにしましょう。
自分に合ったフライパンを見つけて、日々の料理を充実させてはいかがでしょうか?