鉄フライパンの油ならしで使う油の種類はなにがおすすめ? 

鉄フライパン 油ならし キャプション

「鉄フライパンの焦げつきやサビを防ぎたい」「どんな種類の油を使って、どのような方法で油ならしをすればいいのか知りたい」と考えている方は多いでしょう。

鉄フライパンに油ならしをすることで、焦げつきにくくなり、使いやすいフライパンを作れます。ただし、油ならしに適した油を選び、油ならしを実践していく必要があります。

この記事を読めば、鉄フライパンとは何かやおすすめの油の種類、正しい油ならしのやり方について理解して、不安なく鉄フライパンのお手入れができるようになります。

お気に入りの鉄フライパンを育てていきたいと考えている方は参考にしてみてください。

目次

鉄フライパンの油ならしとは

鉄フライパン 油ならし

鉄フライパンは、油ならしをすることでフライパンの表面に油膜ができ、食材がくっつきにくくなり、焦げつきを防止し、日々の調理に使いやすいフライパンになります。

鉄フライパンは耐久性が高い反面、サビつきやすい面もあります。

油ならしをして酸化被膜をフライパンの表面に作ることで、焦げつきを防止できるだけでなく、油膜が水を弾いてフライパンがサビるのを抑止してくれる役割があるのです。

ただし、中性洗剤を使って洗うと油膜がはがれてしまうので、お湯とたわしのみで洗うようにすると、油ならしの効果がより長く持続します。

ちなみに、シーズニングと油ならしは同じ意味です。シーズニングという言葉を使う場合は、とくに鉄製のフライパンや鍋を使う際の油ならしのことをさします。

鉄フライパンの油ならしで使う油のおすすめ種類

鉄フライパン 油ならし 油の種類

乾性油(えごま油やアマニ油、グレープシードオイルなど)や半乾性油(サラダ油や菜種油、コメ油、ごま油など)は油膜がはがれにくい性質の油となっています。

乾性油は加熱をすると酸化しやすい性質があるので、お家で鉄フライパンに油ならしをするなら、お手軽で身体にも悪くない半乾性油のサラダ油を使うのがおすすめです。

その一方で、使うべきではない種類の油もあります。それが不乾性油(オリーブ油やラードなど)。乾きにくく、油膜がはがれてしまいやすいため、油ならしには不向きです。

鉄フライパンの油ならしをするなら、乾性油や半乾性油、その中でもサラダ油のような半乾性油を使ってコーティングすると、鉄フライパンを育てやすいでしょう。

油ならしにおすすめの種類については、以下の記事も参考にしてみてください。

岩鉄鉄器|Vol.36 鉄のフライパンを育てる

鉄フライパンの油ならしのやり方

鉄フライパン 油ならし やり方

鉄フライパンの油ならしのやり方は、以下の5ステップにまとめられます。

油ならしのやり方
  1. フライパンを水でよく洗う(サビ止めなどが塗られている可能性も)
  2. フライパンに火をかけて水分をとばす
  3. フライパンに油(乾性油か半乾性油)をたらす
  4. 中火で2〜3分加熱し、油を染み込ませる(野菜のくずを炒めるといい)
  5. 余分な油は回収し、キッチンペーパーで表面に油をなじませる

調理後はお湯を使ってたわしやスポンジで表面の汚れを洗い流しましょう。中性洗剤を使ってしまうと、油膜が剥がれてしまうので使わないのがおすすめです。

焦げついてしまった場合は、お湯に1時間ほど浸しておきましょう。洗い終えたらフライパンに火にかけて水分を飛ばし、保管しておきます。調理時に焦げつきやすくなってきたと感じたら、その度に油ならしを行いましょう。

鉄フライパンを使う際の注意点

鉄フライパン 使用上の注意

鉄フライパンを使う際の注意点は以下の3点にまとめられます。

鉄フライパンの使用上の注意点
  1. 調理時にはよくフライパンを温めてから使う
  2. フライパンの表面をカバーできるように油は多めに使う
  3. 料理はフライパンに放置しない

調理する際に熱が不足していると、焦げつきの原因になってしまうので予熱をしっかりとするようにしておきましょう。また、油が不足していても焦げつきやすくなってしまうので、フライパン表面をコーティングできるように油をしっかりと使うのがおすすめです。

料理は皿やタッパーに移して保管しましょう。フライパンの上に料理を置いたままにしてしまうと、油膜がはがれやすくなってしまいます。

鉄フライパンの油ならしに関してよくある3つの質問

鉄フライパン よくある質問

鉄フライパンの油ならしに関しては、以下のような質問があります。

よくある3つの質問
  • 油ならしにキャノーラ油は使えるの?
  • 油ならしの効果はいつまで続くの?
  • 油ならしに失敗してしまう原因は?

ここでは、よくある質問とそれに対する答えについて見ていきましょう。

Q1.油ならしにキャノーラ油は使えるの?

キャノーラ油は菜種油で半乾性油にカテゴライズされます。そのため、鉄フライパンの油ならしに問題なく使えます。

Q2.油ならしの効果はいつまで続くの?

一度、油ならしをしたら、その効果は半永続的に持続します。 

ただし、購入してから数回は油ならしをしても食材がこびりついてしまうことも。その場合は、フライパンに油をなじませてから調理する“油返し”の作業をするべきでしょう。

Q3.油ならしに失敗してしまう原因は?

油ならしをする際にオリーブオイルやラードのような不乾性油を使うと、油膜が定着しない可能性が高く、油ならしの意味がなくなってしまうこともあります。

油ならしをする際は、乾性油や半乾性油を使うようにしましょう。

鉄フライパンの油ならしは乾性油・半乾性油で! 

鉄フライパン 油ならし 油の種類 まとめ

この記事では、鉄フライパンの油ならしの重要性やおすすめの油の種類、油ならしのやり方、鉄フライパンを使う際の注意点、よくある質問についてご紹介しました。

鉄フライパンの油ならしは乾性油・半乾性油、とくにサラダ油で行うのがおすすめです。きちんと油ならしをすることで、食材の焦げつきやサビを防止できます。

油ならしのやり方や注意点を確認して、自分だけの鉄フライパンを育てていきましょう。

目次