「フライパンのダイヤモンドコートについて詳しく知りたい」「ダイヤモンドコートが剥がれてしまう原因と人体への有害性の有無が知りたい」と考えている方も多いでしょう。
ダイヤモンドコートフライパンは、耐久性が高く、コーティングが長持ちし、扱いやすいので人気が高いですが、扱い方によってはフライパンの寿命を縮めてしまうことも。
せっかくダイヤモンドコートフライパンを買うなら、長く使っていきたいですよね。
この記事を読めば、フライパンのダイヤモンドコートがもつ特徴や使用上の注意点、害のないフライパンの種類など、ダイヤモンドコートに関する悩みや疑問を解消できます。
ダイヤモンドコートフライパンの購入を検討している方は、参考にしてみてください。
フライパンのダイヤモンドコートとは
フライパンのダイヤモンドコートの特徴は、主に以下の3点にまとめられます。
- 一般的なテフロン加工のフライパンよりも耐久性が高い
- フライパンに食材がこびりつくことがまずない
- フライパンのお手入れがラクラク
ダイヤモンドコートのフライパンは、テフロン加工の一種。フッ素樹脂にダイヤモンド粒子を配合し、摩耗に対する耐久性が高められており、2〜3年間は使えるフライパンです。
また、ダイヤモンドコートのフライパンは表面が滑りやすいので、調理時に食材がこびりついたり、焦げついたりすることが少ない点が魅力です。
滑りやすいフライパンを使えば少量の油でも調理できるので、料理がよりヘルシーに仕上がります。フライパンに食材がくっつきにくいので洗い物もラクです。
ダイヤモンドコートフライパンを使うデメリット
ダイヤモンドコートフライパンのデメリットは、主に以下の2点にまとめられます。
- 強火の使用には弱いのが弱点
- 表面を傷つけるとコーティングが剥がれる
ダイヤモンドコートフライパンは耐久性が高いとはいえ、強火で加熱し続けるとコーティングが剥がれやすくなってしまうのがデメリットです。また、調理器具や金たわしなどで表面を傷つけてしまうことでも、コーティングは剥がれてしまいます。
加えて、極端な強火で調理することで毒ガスが発生するリスクや健康被害のリスクなども報告されています。ここからはダイヤモンドコートの有害性について見ていきましょう。
人体への有害性も報告されている
ダイヤモンドコートやテフロンフライパンには、人体に蓄積して分解されにくく、有毒性が報告されているPFOS・PFOAといった有機フッ素化合物が使われてきました。
ただし、日本政府は2021年までに国内におけるフライパンへのPFOS・PFOAの使用や、製造過程でPFOS・PFOAを使用しているフライパンの輸入を禁止しています。
また、360℃以上の強火でダイヤモンドコートフライパンを加熱すると、有毒ガスが発生するリスクがありますが、家庭利用で360℃を超えるのはレアケースです。
このように、2021年以降に製造されたダイヤモンドコートフライパンを選べば、必ずしも健康に悪い訳ではないといえるでしょう。
参考
東京新聞|<人には聞けない2.0>フライパンの「フッ素」大丈夫?
体に害のないフライパンとは
有機フッ素化合物に関して有害性が報告されているダイヤモンドコートフライパンに対して、体に害が無いと考えられているフライパンはどのような種類なのでしょうか?
結論から言うと、表面がコーティング処理されていないフライパンは安全性が高いです
具体的には、鉄フライパンや鋳物フライパン、ステンレスフライパンがおすすめ。コーティングがないので有害性について心配する必要がなく、お手入れもカンタン。
また熱伝導率が高いので、高火力で素早く美味しい料理を作りたい方におすすめです。
フライパンのダイヤモンドコートに関してよくある質問
フライパンのダイヤモンドコートに関しては、以下の質問が挙げられます。
- テフロンフライパンとの違いは?
- マーブルコートフライパンとの違いは?
- フライパンの使い始めにやるべきことは?
ダイヤモンドコートのフライパンの購入を検討している方は必見です。
Q1.テフロンフライパンとの違いは?
ダイヤモンドコートはテフロン加工の一種です。フッ素樹脂にダイヤモンドをミックスして耐久性を向上させています。
Q2.マーブルコートフライパンとの違いは?
マーブルコートフライパンもテフロン加工の一種です。フッ素樹脂に大理石をミックスし、こちらも耐久性を向上させています。
Q3.フライパンの使い始めにやるべきことは?
ダイヤモンドコートフライパンの場合は、使い始めのタイミングで油ならしのような作業をする必要はありません。ただし、表面に汚れがついている可能性があるので、柔らかいスポンジ等でサッと洗ってから、フライパンを使うようにしましょう。
ダイヤモンドコートの特徴を知り、フライパン選びに活かそう!
この記事では、ダイヤモンドコートのフライパンの特徴やデメリット、体に害のないフライパンの種類、ダイヤモンドコートに関するよくある質問についてご紹介しました。
ダイヤモンドコートのフライパンは、フッ素樹脂加工の使いやすさはそのままに、耐久性を強化したテフロン加工のフライパンの一種です。ただし、PFOA・PFASのような有機フッ素化合物の一種の中には、健康被害のリスクが報告されているものもあります。
また、高温で調理し続けると、コーティングが剥がれやすくなる弱点もありますね。
日本では2021年には製造・輸入が全面禁止されているので、それ以降に販売されているダイヤモンドコートのフライパンを使っても問題はありませんが、少し心配ですよね。
健康面のリスクを考慮するなら、有害性が報告されていない鉄フライパンや鋳物フライパン、ステンレスフライパンなど、コーティング加工されていないフライパンがおすすめです。
自分のニーズに合ったフライパンを選んで購入してみましょう。