【確認】フライパン用アルミホイルは体に悪いという話は本当なの?

フライパン用アルミニウム 画像

アルミホイルは落とし蓋やオーブン焼きなど、日々のお料理で大活躍する調理グッズです。しかし、フライパンでアルミホイルを加熱することで、有害物質が溶け出し、自分や子どもの健康を害してしまうのではないかと心配している方もいるでしょう。

この記事ではフライパンで使えるアルミホイルの特徴や体への有害性の有無、フライパン用アルミホイルを使用する際の注意点についてご紹介します。

フライパンで調理をする際にアルミホイルを使う場合の有害性や注意点について知って、日々のお料理に活かしてみてはいかがでしょうか?

目次

フライパン用アルミホイルとは

フライパン用アルミホイル とは

アルミホイルはフライパンで加熱することができます。

アルミホイルの物質としての耐熱温度は660℃あるとされ、フライパン調理用でシリコン樹脂加工のくっつきにくいアルミホイルでも耐熱温度は300℃ほどあるのが特徴です。

このように、メーカーや商品によって差はあるものの、耐熱性の高いものが多いです。

普通のアルミホイルとの違い

調理用のアルミホイルのほか、フライパン加熱用のアルミホイルもあります。たとえば、旭化成のクックパー フライパン用ホイルやコープのくっつかないホイル、ダイソーのフライパンアルミケースの耐熱温度は300℃前後です。

フライパン用アルミホイルには滑りやすくするための樹脂加工がなされているので、一般的なアルミホイルと比較すると加熱に弱い側面があることは覚えておきましょう。

フライパン用アルミホイルは体に悪いという話は本当?

フライパン用アルミホイル 有害

フライパン用アルミホイルが体に悪いと言われるのは以下の3つの理由です。

  • 過剰摂取で透析脳症やアルツハイマー病の罹患リスクがある?
  • 強火で加熱しすぎると有害物質が溶け出す可能性がある
  • 酸や塩分に弱く、溶けて穴が開くリスクがある

ここからは、アルミホイルの有害性にまつわる詳しい内容をご紹介します。

アルミニウムを過剰摂取すると健康被害がある?

アルミホイルに含まれるアルミニウムを過剰摂取すると、透析脳症やアルツハイマー病にかかりやすくなってしまうという噂を目にしたことがないでしょうか?

WHOでは生涯摂取し続けても健康的に問題がないアルミニウムの摂取量として、「暫定1週間許容摂取量(PTWI)」を設定しています。

  • PTWI=2mg×体重(kg)例)50kgの人のPTWIは100mg、1日あたり14.3mg

アルミニウムは食べ物や水分、医薬品などに広く含有されており、摂取したアルミニウムの99%は体外に排出され、残りの1%は腎臓で透析されます。

このように、人体にはアルミニウムの排出機能やろ過機能が備わっているので、過剰な量のアルミニウムを継続的に摂取することがなければ、人体に影響はないでしょう。

また、アルツハイマー病のリスクが懸念されることもありますが、最近の研究では遺伝的な要因や環境要因など、複合的な要因でアルツハイマー病が発症するとされています。

引用元

日本アルミニウム協会|アルミニウムと健康

フライパン用アルミニウムは強火での加熱に弱い

滑りやすくするために樹脂が塗られており、耐熱温度が300℃に設定されていることが多いです。フライパンの空焚きで表面温度が180〜330℃前後まで上がることを考えると、空焚きや強火での加熱は避けた方がいいでしょう。

推奨摂取量より少ない量のアルミニウムとはいえ、樹脂なども同時に溶け出してしまう可能性が高いので、極端な強火で加熱するのは控えておくことをおすすめします。

アルミホイルは酢や塩分に弱い

アルミホイルは酸や塩分に弱い性質があります。短時間の調理であれば問題ありませんが、アルミホイルで煮物や梅干しなどを包んでおいておくと、溶けて穴が開いてしまうこともあります。アルミホイルを保存用に使わないようにしましょう。

フライパン用アルミホイルを使う際の注意点

アルミホイル 注意点

フライパン用アルミホイルを使う際の注意点は、以下の3点にまとめられます。

  • 電子レンジで加熱する
  • 長時間アルミホイルに包む
  • アルミホイルに包んで高温調理

アルミホイルは金属なので、電子レンジで加熱すると電磁波を浴びた水と電子が激しく振動し、アルミホイルのしわや先端部分から火花を散らすことがあるのです。

電子レンジの故障や火災につながるリスクがあるので、電子レンジでは加熱しないようにしましょう。

オーブンに関しては電磁波ではなく、電熱線による加熱や対流で加熱するので、問題なく調理できます。その場合は、耐熱性の高いアルミホイルを使用するのがおすすめです。

また、料理をアルミホイルで包んで置いておくと、塩分や酸に反応して、アルミニウムが溶け出してしまうリスクがあるので、アルミホイルで保存しないようにしましょう。

フライパンで調理する際は、強火で長時間調理すると溶けてしまう可能性があります。

注意点をしっかりとおさえながら、フライパン用アルミホイルを使用しましょう。

フライパン用アルミホイルは注意点をおさえれば安全!

フライパン用アルミホイル まとめ

この記事では、フライパン用アルミホイルの特徴や体への有害性、フライパン用アルミホイルを使う際の注意点についてご紹介しました。

フライパン用アルミホイルの耐熱温度は約300℃です。フライパンで空焚きの強火で加熱し続けていると、アルミホイルが溶けだしてきてしまうでしょう。

また、アルミホイルで食べ物を保存したり、電子レンジで加熱したりするのもNG。

アルミニウムの大半は体外に排出されるとはいえ、過剰に摂取してしまうと透析脳症にかかってしまう危険性もゼロではありません。

正しい使い方を熟知して、日々のお料理にアルミホイルを有効活用しましょう。

目次